【温泉入浴講座その②】ラジウム温泉の主成分は「ラドン」です

村杉温泉の泉質はラジウム温泉の名で親しまれている「放射能泉」です。

温泉法にて一定量の「ラドン」を含む湯が、療養泉として「放射能泉」に認定されます。

つまり、放射能泉の主成分は「ラドン」なんです。

“ラジウム”ではなく「ラドン」なのは不思議ですよね。

実は”ラジウム”は時間が経つと別の物質「ラドン」にかわる性質があります。

「ラドン」は”ラジウム”から発生するともいえます。

ラジウムは自然界では花崗岩によく含まれるのですが、村杉温泉のある「五頭山」も花崗岩質の山であるため、五頭山の地下水が少しずつラジウムやラドンを含み、温泉として地上に湧出する時にはラジウムが殆どラドンにかわっていると考えられております。

また、「ラジウム温泉」という呼称が生まれた大正期は、ラドンの事を「ラジウムエマナチオン」と呼ぶなど放射性元素についてまだまだ未解明であったり分析技術も未発達でした。

そのためラジウム・ラドンの区別をつける事なく「ラジウム温泉」と呼び親しまれ、現在まで至っているのかもしれません(諸説ありそうです)

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